Japanese Red Cross Coeirty
姫路赤十字病院で臨床各科から検査・治療のため採取・摘出される症例の組織・細胞の、すべての診断を院内で行っています。
種々の染色されたスライドガラス標本を見るだけでなく、(分子生物学的検査を含む)臨床データや画像所見を参照し、臨床医とのディスカッションを通じて、治療に直結する正確で丁寧な診断を心がけています。
当院に患者さんをご紹介下さる際に、貴院にて病理検査がありましたら、報告書のみならず、
必要に応じてスライドガラス標本(プレパラート)もつけて頂けると有り難いです。
当科で確認、診断後返却させて頂いております。
腫瘍組織を用いたがん遺伝子パネル検査については、こちらをご覧ください。
当科では診断業務とともに、病理医育成にも力を入れています。
現在病理専門医取得を目指して1名修練医が在籍しています(9年間で医師10名、歯科医師1名の修練医(歯科医師)の受け入れ実績があり)。また、非常勤医師として岡山大学と滋賀医科大学から1名ずつ研修に来られています。
新専門医研修制度では、当科は倉敷中央病院および岡山大学病院、滋賀医科大学を基幹とするプログラムの連携施設として登録されています。姫路赤十字病院の修練医となり、病理専門医を取得してみませんか。
何か優れて素晴らしい設備や検査機器を備え、特別な研修プログラムが存在する訳ではありませんが、楽しく、一緒に標本を見て学び・考えることが出来る場を提供することを第一としています。興味を持たれた方は一度見学にお越し下さい。 お待ちしています。
姫路赤十字病院病理診断科は以下3つのプログラムの連携施設となっています。
岡山大学病院
特徴:中四国に関連病院を多く有するプログラム。連携施設1群として1年目を当院で研修. 2, 3年目は週1日研修可。大学院コースもあり。
滋賀医科大学医学部附属病院
特徴:近畿(滋賀県を中心)に関連病院多いプログラム。連携施設1群として,2,3年目を当院で研修.可能。
倉敷中央病院
特徴:希少な市中病院基幹プログラム。倉敷中央病院を主として研修するも,当院研修は最長2年半選択可能。
(なお、当院は充実した歯科・口腔外科のスタッフがいますので、一般病院として口腔病理を中心としたトレーニングも可能ではないかと考えています。もし、希望される方がいらっしゃればご連絡下さい。)
病理診断科見学・研修の問い合わせ先:和仁 洋治
H7
外科病理学
日本病理学会病理専門医
日本臨床細胞学会細胞診専門医
H14
外科病理学
日本病理学会病理専門医
日本臨床細胞学会細胞診専門医
H18
外科病理学
日本病理学会病理専門医
日本臨床細胞学会細胞診専門医
H28
外科病理学
日本病理学会病理専門医
日本臨床細胞学会細胞診専門医
内容 | 2019年度 | 2020年 | 2021年 |
---|---|---|---|
組織診件数(迅速件数) | 13,037(403) | 10,633(459) | 12,417(434) |
細胞診件数 | 8,819 | 7,173 | 7,283 |
病理解剖数 | 10 | 2 | 10 |
姫路赤十字病院で診療を受けられますと、あなたの病気やあなた自身に関するいろいろな検査試料や診療情報が集められます。主なものは、記録情報と残余検体です。記録情報:病歴(診療録情報など)、病理診断用の組織や細胞などの病理試料と、その画像と検査結果、残余検体、臨床検査結果と臨床検査を終了した既存試料(血液、尿などの残余検体)、CTやMRIなどの画像と検査結果、以下これらを「診療に伴い発生する試料など」とします。
診療に伴い発生する試料などは、診療に必要なものとして採取・保管されますが、その後診療上不必要となった場合でも医学研究、教育のための大切な試料となることがあります。これらは、匿名化し、病気の診断・治療を研究、教育する医学的目的で利用されます。そのために採取量が増えることはありません。使用する際に、患者さんへの謝礼、費用負担はありません。
診療に伴い発生する試料などについて、将来の医学研究、教育に利用することをあらかじめ同意していただくことを包括的同意といいます。将来の医学研究、教育への提供については、原則として不同意の意思表示がない場合には同意があったものとみなし、過去のものを含めて医学研究、教育に使用させていただきます。
診療に伴い発生する試料などの医学研究、教育への提供について、不同意の場合にはいつでも姫路赤十字病院へご連絡ください。なお、不同意の場合においても、診療において一切不利益になることはありません。
医学研究、教育などに使用する場合には、匿名化し、個人情報が外部に漏れることはありません。また、「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針ガイダンス」「臨床検査を終了した既存試料(残余検体)の研究、業務、教育のための使用について -日本臨床検査医学会の見解- 2021 年改訂」に基づき、これらの医学研究、教育によって得られた成果が、学術集会や専門誌で発表される場合でも個人が特定されることはありません。