Japanese Red Cross Coeirty
臨床研修センターの3階にクリニカル・スキルス・ラボ(医療技能研修室)が2008年3月末にオープンしました。スキルス・ラボは臨床教育の基本的手技の演習やチーム医療の一員としての技法の体得を目的としており、24時間いつでも自主的に実習できるよう、様々な学習機材を備えた施設です。当施設では、二次救命処置のトレーニングや挿管、採血、筋肉注射、中心静脈穿刺、導尿、吸痰、縫合、内視鏡手術、上部・下部内視鏡などの基本的手技に関する各種シミュレーターの研修ができます。
基本手技 | |
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フィジカルアセスメントモデル(フィジコ) |
1 6 1 3 3 1 各1 |
蘇生訓練 | |
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幼児挿管モデル |
1 1 1 1 1 1 1 |
臨床各科 | |
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腹腔鏡手術手技 |
1 1 1 1 |
ベッドサイドシミュレーション | |
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生体情報モニター |
1 1 1 1 |
尺側皮静脈・正中皮静脈・ 橈側皮静脈からの採血実習手技をトレーニングできます。血液が注射器の先端部に逆流するバックフローが確認できます。実際に近い感触の素材を使用し、血管 走行が正確です。針痕は残りません。
このモデルにはこれだけはマスターしたい12人の模擬患者プログラムが組み込まれており、医療の現場で出会う代表的な患者さんが理解できます。また、模擬患者データにより、診断を導き出すまでの手順を含めたアセスメントが、トータルに実習できます。 瞳孔反射・血圧測定・呼吸音・脈診・心音の聴診・腸音の聴診・心電図学習・全身観察手順・問診のトレーニングが可能です。
鼻腔内、口腔内、気管切開部の吸引カテーテル挿入と吸引の手技ができます。顔面部を分割することができ、実際の吸引カテーテルの挿入状態が確認できる構造になっています。鼻腔、口腔、頸部の解剖学的な面も学ぶことができます。
【男性】 | 成人男性の導尿の演習ができる実物大のモデルです。バルーンカテーテルの挿入、バルーンへの注入およびカテーテルの固定等一連の手技が演習可能です。膀胱内でのバルーンの状態が観察可能です。 |
【女性】 |
カ テーテルが膀胱に届くと実際に尿(水)が排出される構造です。 透明な側壁から内部が観察でき、子宮・膀胱・直腸の解剖学的位置関係が理解できます。解剖学的に正しく陰部と尿道口が作られており、人体に近い感触で女子 の導尿の演習ができます。充満した膀胱の 触知が可能でアセスメントの演習ができます。 |
4種類(腹部・血管・腸管・皮膚)の縫合手技のトレーニングができます。皮膚の交換が可能。耐久性に優れます。生体に近い皮膚感覚。独自の切開口も作成可能です。
鎖骨下静脈、内頸静脈、外頸静脈へのアプローチができ、中心静脈確保のトレーニングができます。外観は解剖学的に正確なランドマークが確認でき、頸動脈も 触知できます。挿入手技にともなう事故の危険を実習を通じて知ることができます。
幼児の経口的気管内挿管の訓練モデルです
【気道管理トレーナー】
挿管だけでなく、換気、吸引などエアウェイマネジメントに必要なスキルをトレーニングできるようにデザインされたモデル。 挿管訓練以外に、口ー口、口ー 鼻、 口ーマスク、バッグーバルブーマスク などの、換気の訓練ができます。また、 口腔、口腔咽頭または鼻咽頭、気管 (気管内チューブを挿管して)の吸引 の訓 練もできます。
プログラムにより状態が変化するマネキンとのコンビネーションにより、リアルなACLSトレーニングを行えます。
スポンジ製の臓器を利用した腹腔鏡手術のシミュレーションが可能です。 腹腔内の3次元の環境を2次元画像で体験していただき、基本的手技を学べます。
大腸内視鏡の挿入や、オリエンテーションの確認等の実技練習用モデル。材質はシリコンゴムで、生体の腸内壁に近い色と形状に仕上げられています。腸管には生体と同様な可動性があり、スコープの操作においても、実際に生体に挿入した場合と同様の感触が得られます。
ベッドサイドでの急変時の対応が訓練できます。BLS(1次救命処置)、ALS(2次救命処置)のトレーニングが可能です。生体情報モニターの操作や輸液ポンプ、シリンジポンプの操作も行なえます。