Japanese Red Cross Coeirty
姫路赤十字病院のNewsを随時更新いたします。
2023.5.12
赤十字国際委員会(スイス・ジュネーブ)のフローレンス・ナイチンゲール記章選考委員会より、5月12日に「第49回フローレンス・ナイチンゲール記章」の受章者が発表され、当院の髙原看護副部長が受章しました。
姫路赤十字病院の看護師では昭和46年以来の受章となります。
髙原看護副部長は、多年にわたる国際救護活動での功績が認められての受章となりました。
授与式は7月に行われます。
2023.4.27
2月6日現地時間午前4時17分(日本時間同10時17分)、トルコ南東部のシリアとの国境付近を震源とするマグニチュード7.8の地震が発生し、その後もマグニチュード7クラスを含む多くの余震が発生しました。トルコ南東部及びシリア北西部の複数の州が激しい揺れに見舞われ、多数のビルが倒壊、多数の死傷者が確認されました。
日本赤十字として、これまで継続的に連絡調整員を派遣し、現地でシリア赤新月社(赤新月社はイスラム圏の赤十字社)が行う活動を支援してきました。
この度、当院の髙原看護師が国際赤十字保健医療コーディネーターとして派遣が決定し、壮行会を行いました。4月20日から現地に出発しました。髙原看護師のご活躍と無事に帰還されることを祈り、皆さんで日本から応援しましょう。
2023.2.27
2月27日、当院におきまして、英国政府薬剤耐性特使のデイム・サリー・ディヴィース先生を講師に、駐日英国大使館、姫路市との共催による「薬剤耐性(AMR)問題とメディカルサイエンス分野のキャリアの重要性~英国AMR特使との対話~」と題した講演会を開催いたしました。
姫路市は日本の自治体で初めて「AMR対策推進のまち」を宣言し、AMR対策に積極的に取り組んでおり、デイム・サリー・ディヴィース先生がその取り組みに賛同され、今回の講演会が実現し、感染症指定医療機関である当院での開催となり、清元秀泰姫路市長もご挨拶に駆けつけてくださいました。
デイム・サリー・ディヴィース先生は、英国内での医療分野における活躍が認められ、2011年に女性として初めて、第16代CMO(英国政府最高医学責任者)に就任されました。現在トリニティ大学(ケンブリッジ大学)学長もお務めです。
講演においてデイム・サリー・ディヴィース先生は、「AMRは静かなパンデミックとも呼ばれ、世界中に蔓延しているが、その影響については見落とされており、AMRによる死亡者数は年間120万人以上と、HIVの80万人を大きく上回る。また、その5人に1人は5歳以下である。」「病院や学校など現場の人から声を上げ、AMRとの戦いに参加してほしい」と呼びかけられました。
またAMR以外でも、女性医師へのアドバイスとして、「自信をもって、周りの評価は気にせず前に進んでください。You Can Do It!」と力強いメッセージをいただきました。
デイム・サリー・ディヴィース先生のお話を伺い、若い学生、職員、そして私たち参加者全員にとって非常に刺激のある有意義な時間となりました。
2023.01.19
赤十字表彰規程に基づき、「令和4年度兵庫県赤十字有功章等贈呈式」が11月16日、兵庫県公館にて赤十字兵庫県支部長(齋藤兵庫県知事)ご出席のもとで執り行われました。
当院からは、「園芸ボランティア」として登録されている10名の皆様が、10年以上にわたり活動を継続された事で兵庫県支部長金枠感謝状の受章となりました。
表彰にあたり、当院の日頃からの感謝の意を込めて11月22日、24日、28日の3回に分けて岡田姫路赤十字病院長から改めて代行表彰を行い、受章されたボランティアの皆様一人一人に感謝状と記念品を手交し、日頃からの活動に対し、感謝の言葉を贈りました。
受章された方々からは、「園芸ボランティアを続けることが健康に繋がり、活動中に来院の方から声をかけられる事で活動の励みになります。健康でいられる間は、続けていきたい。」と心強いお言葉もいただきました。
受章された皆様。おめでとうございました。
そして、これからも姫路赤十字病院の療養環境保持のために活動を宜しくお願いいたします。
医療社会事業部 社会課長 大西 勝彦
2023.01.19
今年10月から、最新型移動式CT(O-arm)(図1)を導入し、2Dおよび3D移動型術中イメージングシステムを開始しております。従来の手術ナビとリンクさせることで、従来の透視装置(C-armなど)を遥かに超える最先端の安全性の向上が期待できます。また、低侵襲化が可能となりました。脊椎手術は、他の整形外科の手術よりリスクが高く、大きい手術の印象がありますが、そのイメージを払拭できればと期待しております。
従来はPLIF(後方進入椎体間固定術)と呼ばれる後方から進入し、筋肉を剥離し脊椎を露出した上で神経の除圧、インプラントの設置による固定を行っていました。安定した成績があるのですが背筋のダメージがあるのは事実でした。
今回の導入に併せて前方後方同時固定術が標準となっていく予定です。前方(左側腹部)から5cm程度の皮切で腹筋の間を入って後腹膜腔に進入し、ナビモニタの支援下に椎間内にケージ(人工骨)を設置します(図2a,b)。後方からは小皮切で径皮的にスクリューを刺入します(図3a,b)。
低侵襲(筋肉の隙間から小皮切で進入)で出血も少ないため(図4)、離床もスムーズで入院も2週間以内を想定しています。開業のご先生方で、腰痛や神経痛でお困りの患者さんをお見かけになった際は是非当院の整形外科脊椎クリニックへの紹介をお願い申し上げます。
第二整形外科部長 松岡 孝志
2022.12.20
9月27日(火)に、京都府舞鶴港で開催された「第八管区海上保安本部巡視船みうら合同災害救護訓練」に当院の救護班が参加しました。この訓練は、南海トラフ等大規模地震発災時に淡路島が陸の孤島になったときを想定して行われました。海上保安庁と協力し船内救護所設営、トリアージ訓練等を行いました。
10月15日(土)には、神戸赤十字病院で開催された「災害拠点病院研修」へ参加しました。この研修は、淡路島北部を震源としたM6.0、最大震度7の地震が発生、JR摩耶駅付近での列車が脱線転覆事故による傷病者受け入れを想定した実働訓練方式で行われました。当院救護班は応援救護班として参加し、神戸赤十字病院の救護班・職員と協力の下、中等症エリアの傷病者の受け入れ訓練を行いました。
さらに、10月29日(土)には、エコパークあぼしで開催された「姫路市総合防災訓練」へ参加しました。この訓練は、南海トラフ地震が発生して姫路市において最大震度6強を観測、兵庫県瀬戸内海沿岸に津波警報が発表された想定で行われました。当院救護班は救護所の設営や中等症エリアの傷病者受け入れ訓練を行いました。また、電気自動車から発電し救護所(エアーテント)を設営する取組も行われました。
新型コロナウイルス感染症が終息しない中、感染状況を注視しながら救護訓練もようやく再開され始めました。
昨年度は、一度しか参加できませんでしたが、今年度は皆さんのご協力もあり様々な訓練・研修に参加できることになりました。この場をお借りし厚く御礼申し上げます。救護班はWEB研修も活用し研鑽を重ねてまいります。
2022.12.20
消防法に基づいた、休日・夜間想定の防火訓練を10月27日(木)午後4時からPET-コミュニティー棟において実施しました。
この建物の2階部分には、食事の出来る「然の膳」と院外処方に対応する「日本調剤薬局」が営業しており、また、3階部分は、一般の方に講演、研修が行える「多目的ホール」があり、不特定多数の方が利用することから火災が発生した場合は、迅速に消火活動を行う必要があります。
今回の訓練では、「然の膳」の営業終了直後に厨房から出火した想定で行い、「初期消火」、「火災通報」、「負傷者の安全確保と避難誘導」を病院職員当直者と院内営業施設職員が協力・連携して行い、火災発生時の手順を確認することが出来ました。
また、訓練参加者による消火器の取り扱いの実践も行い、営業時間中にも関わらずご協力いただき、より良い関係を築けた訓練となりました。
2022.12.20
地域医療支援病院の役割として、平成26年度より地域の医療従事者の方を対象に「地域医療従事者スキルアップ研修会」を開催しています。行政の方にご講演いただいたこともあります。講義だけでなくグループワークを行うことにより、地域の医療や介護に従事する方との顔の見える関係を築く機会となっていました。
2020年の新型コロナウイルス感染拡大に伴い、やむなく開催を一旦中止し、2021年度よりオンライン研修会を開催しています。本年度もオンライン研修を3回計画しました。すでに、6月、10月は終了しておりますが、多数の方にご参加いただき、開催を心待ちにしていただいています。地域の医療や介護の従事者の方達と共に学習し連携していきたいと思っています。
https://himeji.jrc.or.jp/category/class/skillup.html
2022.10.07
2022年10月15日(土)に、当院麻酔科ペインクリニック部長石川慎一が会長、緩和ケア内科緩和ケア部長福永智栄が副会長を務める、日本ペインクリニック学会第3回関西支部学術集会が開催されます。
開催日程、開催内容等については、日本ペインクリニック学会第3回関西支部学術集会(https://www.c-linkage.co.jp/k-jspc3/)をご確認ください。
また下記の通り、演者としても参加いたしますので、多数のご参集をお願いします。
2022.9.28
当院は、病院の理念に基づき、良質で安全な医療を提供し、地域における信頼ある病院作りを目指しております。そこで、外来および入院されている患者さんを対象に、1年に1回満足度調査(アンケート)を実施しています。結果はホームページやこの「さわやかライフ」に掲載しています。 アンケートの結果やご意見を、ホスピタリティ向上のための資料とさせていただいておりますので、ご協力をお願い申し上げます。
実施期間 | 病棟 | 令和4年10月3日(月)~14日(金) |
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外来 | 令和4年10月3日(月)・7日(金) |
2022.9.28
令和4年9月7日(水)・8 日(木)の2日間にわたり財団法人日本医療機能評価機構の病院機能評価を受審しました。
当院は2002年に初めて受審し、5年おきの更新審査となりますが、今回で5回目となります。 病院機能評価とは、国民が安全で安心な医療を受けられるよう、病院組織全体の運営管理及び医療提供を評価し、組織横断的な質改善活動を支援するツールと位置づけされております。当院は、地域住民の皆さんに質の高い医療を安全に提供するためのプロセスを見直し、改善策を組織全体に浸透させるための最良の機会として病院一丸となって取り組みました。
審査ですが、1日目の午前中は、第1領域中心の幹部面接、午後からは3グループに分かれ、①ケアプロセス 2病棟・救急外来、②ケアプロセス 2病棟・一般外来、③第4領域中心の事務部門面接・部署訪問(診療情報管理部門・防災管理・備蓄倉庫・栄養部門など)を実施しました。2日目は、2グループに分かれ、①各部署訪問(臨床研修・入退院センター・地域連携・相談部門・検査部門・内視鏡・手術室・ICU・周産期)、②各部署訪問(放射線、薬剤、医療機器、リハビリ・中央滅菌、医療安全・感染管理)を実施し,午後に講評を頂きました。今回の病院機能評価受審を通して、「安全で良質な医療の提供」を目的とした多職種チームによる「業務改善活動」の継続と評価を行いながら長い期間をかけて準備をしてまいりました。この準備を通して病院全体で業務の改善を検討し、医療の質を向上させるきっかけを作ることができたと考えています。
今回で終わりではなく、これからも「働きたい病院・治療を受けたい病院」を目指し、また地域住民の皆さんに質の高い医療を安全に提供するために、当院が地域の中心となって高度な医療を提供できるよう、継続して改善していきたいと考えております。
2022.8.15
当院では、毎年終戦の日に合わせて、第2次世界大戦中に日本赤十字社から戦地へ派遣され、殉職した救護看護婦らを追悼し、敷地内の救護看護婦像に献花と黙祷を捧げています。今年も岡田院長が追悼の辞を述べた後、参列者全員で1分間の黙祷を捧げました。犠牲を顧みず、過酷な戦場でおびただしい傷病者を献身的に支えた先輩方に思いをはせました。
2022.5.10
日本赤十字社の使命として、災害救護活動は主たる事業の一つであること、また当院の基本方針の一つであることは既にご承知のことと思いますが、災害発生時に迅速に対応するため、当院では救護活動要員126名が日本赤十字社救護員として選出されました。
辞令交付式では、新規任命者等26名の救護員が参加し、支部大久保局長から委嘱状の交付を受けました。
また岡田院長からは、災害救護は赤十字の最大の使命だと激励のお言葉を頂き、救護班員は身の引き締まる面持ちで聞き入っていました。
新型コロナウイルス感染症に配慮しつつ、今年一年研修・訓練に参加し災害時には円滑・迅速に対応できるよう救護班員は研鑽を重ねてまいります。
2022.4.7
4月7日(木)、今年度新規採用となった職員を対象とした「防火・防災」の初期対応訓練を実施しました。
不特定多数の方が入出する病院の建物は、消防法によってスプリンクラー等の消火設備の設置が義務付けられていますが、もしも「火災」が発生した場合には、職員による初期消火によって、火災の拡大を防ぐことにつながります。
院内には24時間体制で建物の安全監視を行う「防災センター」が設置されていますが、何より職員一人一人が正しい知識を持つことと迅速な初期行動が行えることが重要であり、訓練を重ねることが重要です。
消防の設備の仕組みや、通報の仕方、避難経路の確認、防火戸の設置位置など、自分の目で確認し、消火器の取り扱いや屋内散水栓などを実際に体験したことによって、病院全体の安全確保の大切さを認識させることが出来ました。
2022.3.30
混迷を続ける中東地域の人道危機救援として、パレスチナ赤新月社からの要請に基づき、医療救援事業(第2期)要員として当院から津田 香都看護係長の派遣が決まりました。
派遣期間は4月4日から12月20日までの約9カ月間にわたり、レバノン共和国や、ベイルート等でシニア看護師として主に事業管理(業務分担やチーム管理、レバノン支部及び事業対象病院との調整、協議、指導)や医療支援業務(業務計画に基づく必要な活動、看護部門の活動等)に携わり、派遣要員をまとめる役割を果たします。
日本赤十字社として、本社、医療センター、大阪赤十字病院から国際派遣される各要員と共に出発し現地で活動を始めています。