

播磨姫路医療圏の総合周産期母子医療センターとして、ハイリスク妊産婦の受け入れと管理、新生児専用のドクターズカーによる緊急搬送を24時間365日体制で行っています。すべての妊産婦・新生児に安全・安心な医療・看護を提供できるよう、周産期の医師・看護師・助産師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士・臨床心理士・ソーシャルワーカーなどの医療チームが連携を取り、周産期医療の向上に努めています。MFICUでは、アドバンス助産師等が切迫早産や各種合併症等のある妊産婦に寄り添い、妊娠の継続、出産に向けての支援や不安が軽減するよう看護を行っています。NICU・GCUでは、NIDCAP(新生児個別的発達ケアと評価プログラム)を実施しています。当院は平成24年にNIDCAPの施設認定を受け、専門のスタッフ2名を中心にスタッフ教育を行い、一緒にケアを進めています。私たちは生まれた時から赤ちゃんが家族の一員として迎えられ、たくさんの愛情を受けて育っていくことが、赤ちゃんの健やかな成長につながると、確信しています。赤ちゃんが経験する痛みなどの外的ストレスを最小限にできるよう、赤ちゃんの行動を観察し、赤ちゃんの声を聞き、個別性のある看護を実践して成長発達を促すと共に、心を育む看護を提供しています。また、定期的に超緊急帝王切開シミュレーションを多職種・他部門と共に実施して、実際の場面で効果的・効率的に実践できるように努めています。新生児蘇生法研修や各種研修会も開催し、地域医療機関との連携強化と周産期医療の質向上に努めています。
地域がん診療連携拠点病院(高度型)、がんゲノム医療連携病院として、がん看護専門看護師、緩和ケア認定看護師、がん化学療法看護認定看護師、乳がん看護認定看護師、認定遺伝カウンセラーなどの専門職を擁し、次世代を担う後輩育成に力を注いでいます。地域全体のがん看護実践の均てん化と充実を図ることを目的に、がん看護コース(緩和ケアコース、がん化学療法コース)として講義・グループワーク・見学実習などを取り入れた研修会を開催しています。その他、在宅医療を支える医師、看護師、薬剤師、訪問看護師、介護支援専門員を含めた多職種合同で、質の高い在宅ターミナル支援が出来るような研修会も開催しています。
赤十字病院では、医師・看護師・その他医療スタッフからなる救護員で構成された救護班を準備し、訓練を行っています。災害発生時は、ただちに救護班を派遣し、救護所の設置や被災現場・避難所での診療、こころのケア活動などの国内救護活動を行っています。海外においても国際救護・開発協力要員の資格を取得しているスタッフが任務にあたり、積極的に国際医療救援活動を行っています。また、新型コロナウイルス感染症対応による国内災害救護対応として、感染症対応の救護班派遣やスタッフを派遣し、受入施設の感染症予防対策支援、宿泊療養の対応の活動を行っています。