

看護部は、看護部長と看護副部長4名、教育専従看護師長、臨地実習担当看護係長、事務担当主事、病床管理担当主事(所属:医療社会事業部)の計9名で構成しており、看護部門約780名の総括部門です。看護部の組織体制強化の他、医療安全推進室、感染管理室、医療社会事業部、医療推進室、医療的ケアサポートセンターに看護副部長及び看護師長を配置し、院内関連部門と太いパイプで繋がっています。そして、さらなるチーム医療の活性化と、一人ひとりの患者さんに応じたあたたかい看護の提供に向けて取り組んでいます。
8階西は小児病棟です。多種多様な病気を抱えているこども達・保護者のみなさんと医療スタッフが力をあわせて、病気と向き合っています。
また、地域の先生方との連携を大切にして、こども達が少しでも早く回復して住み慣れた所で過ごせるようにサポートしていきます。入院中でもこどもの成長、発達をサポートできるよう遊びや季節のイベントも大切にし、少しでもこども達が笑顔で過ごせるように努めています。
私たちは病院の基本方針である「こどもの患者さんの権利と責務」を遵守し、安全・安心な医療を提供します。
7階東病棟は泌尿器科と内科の混合病棟です。
手術・抗がん剤治療・放射線治療・内視鏡など様々な治療目的の患者さんが入院されます。患者さんに安全で安心できる医療・看護が提供できるように、医師をはじめ多職種で連携し、ケアを行っています。また、退院後も継続して患者さん自身が体調管理を行っていくことが必要となるため、入院時から退院後の生活を考慮しながら、患者さんのセルフケア支援を行っています。
患者さんやご家族の気持ちに寄り添い、心のこもった看護ケアができるように、スタッフ一同頑張っています。
7階西病棟は呼吸器センター、内科、緩和ケア内科の混合病棟です。
肺切除術や抗がん剤治療・放射線治療・気管支鏡検査や緩和ケアを受ける方など様々な治療目的の患者さんが入院されています。
また、バイオクリーンルームがあり、自己末梢血幹細胞移植も行っています。
日々医療チームで話し合い、情報を共有しながらケアを行っています。
また、患者さんやご家族のニーズに応じた安心できる退院支援を行うために、
入院早期から多職種と連携を図り、受け持ち看護師を中心に患者さん・家族の思いや希望をしっかり聞き取り、意思決定支援に取り組んでいます。
6階東病棟は、2022年1月に消化器センターとして、食道、胃、肝胆膵、腸をはじめとする消化器手術や化学療法を行う外科と、消化管出血や早期癌などの内視鏡治療や肝臓癌に対する経皮的マイクロ波凝固療法、炎症性腸疾患治療などを行う内科を有する病棟になりました。外科と内科が連携し、内科入院中に手術が必要となった場合でも、病棟を変わることなく同じ病棟で治療や看護を受けることができます。患者さんに安心・安全な治療や看護を提供できるよう、医師、薬剤師、セラピスト、管理栄養士、MSW、看護助手など多くの職種が1つのチームとして協働しています。術後の痛みを共に乗り越え、回復していく喜びを一緒に感じ、また、退院後の生活をイメージしながら準備をしたり、患者さんが「その人らしく」生活できることを支援できるよう、がんばっています。
5階東病棟は、整形外科、麻酔科の混合病棟です。運動機能の障害や痛みを伴う患者さんが、症状改善のため手術・治療・症状コントロールを目的に入院されます。病棟では良質で安全な療養環境を提供し、苦痛の少ない入院生活が過ごせるように、医師・看護師・療法士・薬剤師など多職種で連携し、患者さんを支援しています。手術目的の患者さんには、当院での治療後、安心して社会復帰やリハビリが出来るように、入院前転院予約システムを導入して、転院調整を行っています。通院リハビリ、転院、社会資源の活用など、退院後の生活を視野に入れて、院内だけでなく地域医療機関との連携強化を図りながら退院支援を行っています。
5階西病棟は脳神経外科、耳鼻咽喉科、歯科口腔外科・形成外科・皮膚科の頭頚部門/皮膚・形成部門です。
主な入院目的は手術・放射線治療・化学療法などとなっています。頭頚部疾患では生活する上で重要な機能が多くありますが、その障害部位による生活の再構築が必要となります。そこで、医師・セラピスト・社会福祉士等と連携を取りながら、患者さんやご家族が安心できるよう、インフォームド・コンセントの機会を定期的に設けています。また、ご家族が来院された際には看護師からその都度リハビリの状況やその日の出来事などをお伝え出来るように心がけています。急性期病院での治療が終われば、社会復帰に向け継続したリハビリが必要になることが多いです。そこで、患者さんやご家族とも話し合いの場を持ち、多職種が協働しながら安全で安心できる治療の継続ができるように調整を行っています。
これからも患者さんに寄り添い、地域でその方らしく生活が出来るよう支援していきたいと思っています。
4階東病棟では、産婦人科・内科の混合病棟です。妊産褥婦だけでなく手術や化学療法を受けられる患者さんも入院されています。あらゆるライフサイクルにある女性が安全で安心して入院していただけるよう、療養環境を整えて支援しています。
産科では、「院内助産」や、退院してからも育児指導・相談・ケアを行う「産後ケア事業(宿泊型・通所型・訪問型)」を行っています。安全で満足のいく出産環境を作り、安心して育児に取り組めるようにMFICUやNICU、GCUとも連携を図っています。また、地域の保健師とも連携し、退院後に母子が困らないよう支援しています。
当院は播磨姫路医療圏の産科医療の中核施設であるため、MFICU(母体胎児集中治療室)では、365日24時間体制で地域からの母体搬送を受け入れています。産科が主体となり、他の診療科(小児科、内科、麻酔科、循環器科など)と連携しながら、ハイリスク妊婦の管理やハイリスク分娩に対応し、母児の安全を守る治療、ケアを行っています。看護師、助産師は広い視点で看護、助産ができるように、産科だけでなく様々な領域の看護を経験する教育計画を立て、スキルアップを目指しています。また入院生活が安心、快適であるように、妊産褥婦さんの状態に合わせて、あたたかく、きめ細やかなケアを心がけています。
GCU(Growing Care Unit)は、NICUでの治療を乗り越えた赤ちゃんや、出生後何らかの治療を必要とする赤ちゃんが入院しています。赤ちゃんの成長・発達を見守りながら医師、理学療法士、薬剤師、管理栄養士、臨床心理士、MSWなどチームでケアを行っています。全身管理はもちろんのこと、赤ちゃんが一日でも早く安心して退院でき、ご家族が自信と喜びを持って育児がスタートできるようにサポートしています。そのためご両親には早期より授乳や沐浴など育児参加をしていただき、育児技術を習得するとともに、赤ちゃんとの絆を深めてもらう関りをしています。
私たちは、日々成長する赤ちゃんの反応に癒され元気をもらっているばかりか、赤ちゃんにとって人生初めての抱っこ、初めてのお風呂、初めての授乳など初めてのことに立ち会うことができ、そのたびに看護師として喜びとやりがいを感じています。GCUでは赤ちゃんとそのご家族の、生活の第一歩をチーム一丸となってサポートさせて頂きます。
NICUは、新生児集中治療室で、早く生まれた赤ちゃんや、小さく生まれた赤ちゃんに対する医療・看護を行っています。当院は播磨姫路医療圏域で唯一のNICUで、新生児専用救急車で病気を有する新生児の搬送を24時間365日行っています。当院のMFICUや産科との連携はもちろん地域の産科とも連携して、地域の方々にも安心して妊娠・出産・子育てをしていただけるように支援しています。
病棟のコンセプトは、「赤ちゃんの心と家族の絆を育む場所」で、愛ある新生児医療を提供しています。また、救命と共に、後遺症予防、痛みケア、NIDCAP(新生児個別性発達プログラム)、成長発達を促進する医療を実践し、言葉が話せない赤ちゃんの訴えを読み取り、看護を行っています。
3階東病棟は、眼科・循環器内科・心臓血管外科の混合病棟です。患者さんを中心に、医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士・放射線技師・臨床工学技師・ソーシャルワーカー・看護補助者など、様々な医療スタッフが患者さんの回復や療養生活をチームでサポートしています。
早期から退院後の生活を見据えた関わりを大切にしています。たとえば、循環器疾患のある方に対しては心不全療養指導士、慢性疾患看護専門看護師と連携し、患者さんの生活環境や個別性に合わせた療養支援を行なっています。また、患者さんと一緒に薬の管理方法や生活調整の方法を検討しています。退院後の生活に療養を取り入れ、その人らしい生活を送ることができるようチームで支援を行っています。加えて、退院後も安心して生活を送っていただけるよう、外来-病棟間の連携促進に努めています。
ICU(Intensive Care Unit:集中治療室)は重篤な患者さんへ集中的に医療・看護を行う部署です。患者さんの回復力を信じ、回復力を助けるために、主治医・麻酔科医・看護師・薬剤師・理学療法士・臨床工学技士・看護助手等多くの医療者がチームとなり、早期回復を目指して医療・看護を行っています。特に、患者さんや家族の思いに寄り添い、意思決定支援できるように関わっています。また、集中的に治療を受ける患者さんの苦痛の緩和に努め、総合的に判断し、療養環境を整えながら早期リハビリテーションに取り組んでいます。そして、多くの奇跡と出会えるように、「ICU=愛しいyou」を合い言葉に、患者さんやご家族、そしてスタッフ同士を尊重しながら日々頑張っています。
救急外来では、播磨姫路圏域内における二次救急患者を中心に救急車及び地域の病院からの紹介等を月に約1000件受け入れています。近年では脳血管センターの開設により脳卒中や冠動脈疾患の受け入れも積極的に行い、搬送症例も増加しています。また、救急病棟は10床(うち感染症病床6床)あり、救急搬送後の経過観察が必要な患者や、感染対策が必要な患者さんが入院されています。救急では、あらゆる科の疾患に対して、安心した医療や看護が提供出来るよう日々トレーニングを積んでいます。また、地域や各診療科、コメディカルと連携しながら、その中で赤十字のモットーである「あたたかな看護」が提供できるよう心掛けています。
当院の手術室は13室あり、年間約8、000件の手術を実施しています。
近年手術医療の向上に伴い、当院でも低侵襲で行われる腹腔鏡手術やロボット支援手術が増加しているだけでなく、整形外科、脳神経外科、耳鼻科領域ではナビゲーションシステムを用いることで、より安全な手術が行えるようになってきました。
私たち手術室看護師は、他職種の医療チームと連携し、周術期を通し患者が安心して手術を受けられるよう専門的な知識と技術をもって看護を提供しています。
外来には、毎日1300人以上の患者さんが来院されます。 患者さんが住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けることができるよう多職種と連携するとともに、看護の専門性を発揮しセルフケア支援が行えるよう頑張っています!そして、病棟-外来-地域をつなぐため、院内外の関連職種と連携をとりながら切れ目のない継続看護を目指しています。 外来には、子育て世代だけでなく多様な働き方の看護師が配属されていますが、お互いのワークライフバランスを尊重した働きやすい職場です。
放射線科では、放射線科医師、放射線技師、看護師、臨床工学技士等多職種協働で様々な診断や治療の支援を行っています。CT,MRI、PET-CTなどの画像診断以外、RT治療では密封小線源治療(腔内照射、組織内照射)以外の治療、IVR、脳・心臓血管センターでは、24時間緊急カテーテル治療を担っています。
IVR治療の専門知識と看護技術を兼ね備えた看護師(INE:インターベンションエキスパートナース)を中心にカテーテル治療に対応しています。
そして、ますます治療の幅が広がり医療が高度化する中で、患者さんが安全に安楽に、安心して治療が受けられるように支援することが看護師に求められる役割と考え、放射線科スタッフが一丸となり治療や看護の充実を目指し日々頑張っています。
化学療法センターは、専任の医師・専従の薬剤師・専従の看護師が安全で確実な治療が行えるよう連携を取り、個々の治療スケジュール・投与量・副作用等について確認し、多職種協働でサポートを行っています。看護師は、化学療法中の状態観察、点滴の投与管理を行うとともに、症状マネジメントを行い、セルフケア支援を行っています。がん看護専門看護師・がん化学療法看護認定看護師も配置されており、意思決定支援やつらさへの介入など、より専門性の高い看護の提供を行っています。そして、病棟-外来-在宅と連携を図り、患者さんが在宅でその人らしい生活が送れるよう継続した切れ目のない看護を目指しています。
内視鏡センターでは、食道から胃、小腸、大腸、胆膵疾患の内視鏡診断、治療を行っています。2021年は約8650件の検査、治療を行い緊急内視鏡にも24時間対応しています。内視鏡検査や処置は、身体的な侵襲や苦痛が伴うために、私たちは患者さんに少しでも安全・安楽・安心して受けていただけように内視鏡センター一同、日々自己研鑽しています。現在、透視室1室を含む6室あり、最新の内視鏡機種をそろえて、恵まれた環境で仕事をすることができています。今年度から、手術室と一元化になりそれぞれの強みを活かして取り組んでいきます。内視鏡技師は2名在籍しており、それぞれのキャリアアップに繋げていきたいです。
医療推進課は、診療録管理係と医療秘書係から成っています。診療録管理係では、カルテ監査を行うことにより、質の高い診療録作成を目指しています。また、診療情報の二次利用による臨床統計を行うことによって、医療の質向上に役立てています。
医療秘書係では、外来診察の補助をはじめ、診断書等の書類作成、病名登録、学会への症例登録などの業務を行っています。
私たちは、様々な職種の医療スタッフおよび事務職員と連携し、「患者中心の医療」の実現に努めています。
医療安全推進室には、医療安全管理担当が専従で配属されています。院内のリスク低減のために日々活動しています。
※詳細は姫路赤十字病院ホームページ「医療安全推進室」を参照下さい。
感染管理室には、院内感染予防対策担当と褥瘡管理担当が専従で配属されています。院内感染予防と褥瘡予防のために日々活動しています。
※詳細は姫路赤十字病院ホームページ「感染管理室」を参照下さい。
「入退院センター」では、入院が決まった患者さんが入院までの外来での期間を利用して安全に入院生活が送れるように支援するところです。さまざまな職種と協働して連携を取りながら、患者さんの安全・安心を第一にサポートします。検査説明・入院生活の説明・病歴の確認・内服薬の確認・栄養指導・検査結果の確認・療養相談などを行っています。入院前・入院中・退院後まで一貫した治療が継続できるように、私たちと一緒にがんばりましょう!
病気を診断されたら、患者さんご本人・ご家族ともに、様々な不安や心配ごとが出てきます。そんな「困りごと」を抱え込まずに相談されませんか?当院には「相談支援センター」という窓口があり、さまざまな専門職が相談内容によって対応させていただいています。
(1)医療相談
(2)医療費に関すること
(3)社会福祉制度やサービスに関すること
(4)在宅医療や転院などに関すること
(5)その他
あらゆる相談ごとに対応します。
お気軽にご利用ください。
患者さんの症状にあわせた適切な治療を行うため、現在では、それぞれの医療機関で役割分担がされています。また、患者さんが住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることが出来るよう、住まい、医療、介護、予防、生活支援をその地域で一本化にする必要があります。当課は患者さんが安心して次のステップに立てるよう、院外、院内の多職種で患者さんの療養生活をコーディネートします。
社会課はおもに以下の3つの活動をしています。
姫路赤十字病院は、2020年4月より姫路市立書写養護学校の医療的ケア業務を担うことになり『医療的ケアサポートセンター』が出来ました。 養護学校には医療的ケアを必要とする児童生徒が通っています。私たち看護師は、児童生徒が安全に安楽に教育を受けられるようにサポートすることです。さらに、その教育効果を最大限に引き出すために教諭が教育活動を行えるように環境を整えることも私たちの大切な役割です。 “はーとら”と名付けた学校内の一室には、9名の看護師が在籍しています。看護師が教育に貢献できる場となりました。教諭だけでなく保護者とも連携し子どもたちにとって学校生活が有意義なものとなるように力を合わせて頑張っていきます。
私たちは、365日24時間体制で療養者さんやそのご家族の安心と安全を保障して在宅での暮らしができるように支援をしています。全年齢層の方が対象となり、病気や病状に関わらず、ご自宅へ訪問させていただく専門の看護師の集団です。その中で訪問看護認定看護師も活動しています。併設の居宅介護支援事業所との連携はもとより、多職種との連携を図りながら看護を提供させていただいています。『家で生活するのに不安がある』『困った事がある』『どうしたらいいのか』など不安を抱えられている方は、まずはお気軽にご相談ください。
※詳細は姫路赤十字病院ホームページ「在宅ケアセンター(居宅介護・訪問看護)」を参照ください。
私たちケアマネジャーは、療養者さんやそのご家族が安心して過ごしていただけるよう、病状やお体の状態に応じて医療や介護の様々な資源を紹介・調整し、つないでいく役割をしています。「介護保険の手続きって?」「この状態で退院して大丈夫かしら?」「このまま家に居たい…。」など療養者様やご家族のお気持ちやご意向をお聴きし、どのように暮らしていきたいかを選び決定していけるようにお手伝いさせていただきます。いつでもお気軽にご相談ください。
*40歳以上の方で、介護保険制度において要介護認定を受けられた方を対象にさせていただいております。(要支援認定は含まれません。)
※詳細は姫路赤十字病院ホームページ「在宅ケアセンター(居宅介護・訪問看護)」を参照ください。